TOP GUN

TOP GUN（トップガン）

TOP GUN（トップガン）は、かつて存在した日本の音楽ユニットです。日本のロボットアニメの金字塔である『ガンダム』シリーズの主題歌を歌唱した経験を持つ実力派アーティスト、川添智久、鵜島仁文、長友仍世の3名が集結し、2008年に結成が発表されました。特に、それぞれのメンバーが人気作品のオープニングテーマやエンディングテーマを担当していたことから、アニメソングファンの間で大きな話題となりました。

ユニットの誕生は、2008年10月11日に開催された鵜島仁文のライブイベント「FIRE BIRD」の場においてです。このライブにゲスト出演していた川添智久と長友仍世と共に、新ユニットTOP GUNの結成が正式にアナウンスされました。そして、同年11月23日に行われたプレイベントライブを皮切りに、本格的な活動を開始しました。

しかし、結成から約1年強が経過した2010年1月15日、メンバーの一人である長友仍世が多忙を理由にユニットを脱退することが発表されました。これにより、TOP GUNは川添智久と鵜島仁文の二名体制へと移行したと考えられます。

ユニットとしての活動期間中、TOP GUNは様々な分野で楽曲を提供しました。2010年には、プロレス団体「DRAGON GATE」に所属するタッグチーム、横須賀享とK-ness.のコンビ「クネスカ」のためにテーマソング「絆」を制作・提供しています。この楽曲は、DRAGON GATEの公式アルバムにも収録されました。

また、ゲーム作品への貢献もありました。2011年に発売されたゲームソフト『SDガンダム GGENERATION WORLD』では、主題歌を担当。この楽曲は、シンガーソングライターの米倉千尋とのコラボレーション名義である「TOP GUN × 米倉千尋」としてシングル「Naked Soul」としてリリースされています。

ライブ活動も積極的に行っており、結成当初のプレイベントから始まり、様々なイベントに出演しました。主なライブ・イベント参加歴は以下の通りです。

プレイベントスペシャルミニライブ（2008年11月23日、エスパ川崎）
Studio Cube 326 Countdown 2009（2008年12月31日、Studio Cube 326）
TOP GUN 1st super GIG（2009年2月14日、六本木morph-tokyo）
ROBO太5th.Anniversary LIVE REVOLUTION（2009年3月11日、Shibuya O-EAST）
GUNDAM SONGSフェスティバル 〜the origin〜（2009年7月25日 - 7月26日、ポートメッセなごや）
TOPGUNのSLOW LIVE Vol.1〜TOPGUN大地に立つ！！〜（2012年4月27日）、新宿Naked Loft）

さらに、コミュニティFMにてラジオ番組「TOP GUN RADIO」を持っていた時期もありました。

TOP GUNを構成したメンバーは、それぞれが著名なガンダムソングの歌い手です。

川添智久: 『機動戦士Vガンダム』オープニングテーマ「STAND UP TO THE VICTORY 〜トゥ・ザ・ヴィクトリー〜」を担当。
鵜島仁文: 『機動武闘伝Gガンダム』オープニングテーマ「FLYING IN THE SKY」および「Trust You Forever」を担当。
長友仍世（旧メンバー）: 所属するバンドINFIXとして、『機動戦士Vガンダム』エンディングテーマ「WINNERS FOREVER〜勝利者よ〜」を担当。

ディスコグラフィーとしては、前述のシングル「Naked Soul」のほか、複数のアルバムに楽曲が収録されています。

シングル
Naked Soul（2011年2月23日、flying DOG） ※TOP GUN × 米倉千尋名義。『SDガンダム GGENERATION WORLD』主題歌。
参加アルバム
OPEN THE MUSIC GATE2010（2010年7月7日、バウンディ株式会社） - Disc 2に楽曲「絆」が収録。
勇者シリーズ20周年企画『HARVEST』（2011年2月23日、flying Dog） - 楽曲「輝け!!ダグオン」（Nieveのカバー）を収録。

ユニットの現在の状況については、2019年にメンバーの鵜島仁文が自身のTwitter上で「現在は活動していない」旨を発信しています。しかし、公式なアナウンスとして活動終了時期などが明らかにされた記録は見当たりません。そのため、事実上の活動休止状態にあると考えられます。

ガンダムソングという共通項を持つメンバーが集まり結成されたTOP GUNは、短くない活動期間の中で、ライブや楽曲制作など精力的な活動を展開しました。特にアニメや特撮、プロレスといったサブカルチャー分野との親和性が高い活動が特徴的でした。現在、公式な活動は確認されていませんが、彼らが残した楽曲やパフォーマンスは、ファンにとって記憶に残るものとなっています。

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